

福祉会館の隣にある出雲伊波比神社では、毎年文化の日に、神事としての流鏑馬(やぶさめ)が行われる。その日は、毛呂山では一番の賑わいを見せる祭りの日で、境内は数千の人の群れであふれる。全体では万を超える人の出であろう。境内はもちろん、隣の福祉会館の広場では、屋台が立ち並び、子供たちや家族づれの良い娯楽となっている。

神事であるから、流鏑馬と言っても競技ではなく、若武者に扮した青少年が、たくさん並んだ標的に、走る馬の上から矢を当てるだけである。狭い走路を、思ったよりも素早く走り抜ける。以前日高市で行われた、韓国の馬射戯(まさひ)のように、広々とした馬場で騎射する迫力はないが、歴史的な伝統行事であるから、お祭りの雰囲気を楽しめばよいのである。


コメント