

浄光寺は毛呂山の東、川角小学校の裏手にある、廃寺とおぼしき小寺であるが、わずかの境内に、折々の花を咲かせていることがある。たまたま通りかかると、季節がらイチョウの高木が見ごとに黄葉している。町で見かけるイチョウの黄葉の内でもベストに入るだろう。
少し先の大類グラウンドの、イチョウの並木はもう黄葉のピークを過ぎていた。廃寺の一本の木が勝っている。ペタンクという高齢者のミニゴルフのようなコースを歩くと、紅く黄色く色づいた木々が見られる。楓(かえで)のように見えるが、イガイガの実がなっており、下は黄色く、頂の方が赤いものがある。あとで調べてみると、フウ(楓)という、名前の紛らわしいアメリカから来た外来種の落葉樹であった。


さらに先の農地を行くと、森に囲まれた十社神社という小さな社があり、森閑とした中に、あだっぽい弁天の像がある。ほとんど知る人もないようだ。弁財天は水の神であるから、湧水があったようであるが、見当たらなかった。


この辺りは大類古墳群の範囲なので、林の中に見られるいくつかの盛り上がりは、円墳なのであろう。神社のあるところは、古墳であることが多いようだ。資料館に行くと、出土物などを見ることができる。

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