2024.9ogosehigasi 002
 
 隣町の越生の観光やハイキングは、足も目もたいてい西に向かう。めったに東に行くことはないであろう。じつは、梅以外の花を見るなら、桜も山吹も、東方面がよい。今はそれらの花の季節ではないが、まだ歩いたことのない方面のウォーキングに出た。
 無人駅とはいえ、近頃できた東口は、ロータリーもそれなりにあり、きれいなトイレもあって、気持ちの良い駅前である。まっすぐに東へ進み、越辺川を橋上から眺めて、30号をこえると、山吹の里公園がある。そこで休憩なり、腹ごしらえなどして、道へもどり、すぐ南にある階段を登ると、岡上の白さぎ台団地に出る。かなりきつい坂の途上にいくつもの住宅があり、なぜこんな急な丘の上に団地を造るのかと、不思議な気がする。
 高齢者がここで暮らすにはかなりきついであろう。通勤や日々の買い物には、車が必須であり、自転車で上り下りできるようなところではない。高齢になったら、アマゾンや楽天などの通販が、唯一の買い物手段となろう。

 2024.9ogosehigasi 005

 2024.9ogosehigasi 006


 余計な心配をしながら、団地を抜けて下の道にくだる。道沿いに彼岸花が咲いている。コスモスを咲かせている畑もある。名を知らない黄花の庭先もある。車も人もめったに通らない、平日の郊外の道を、気持ちよく散策する。

 2024.9ogosehigasi 010


 越生の東の森林の丘は、ほとんどゴルフ場で占められている。北へ行く道もゴルフ場に行きあたって、もどることになる。ゴルフ客のために整備された道であるが、車を気にしなければ、森の雰囲気はわるくはない。

 2024.9ogosehigasi 015


 少し行くと、森の間に挟まれた簔和田湖があるので、休憩がてら寄っていく。ヘラブナ釣りのメッカである。
 そこから、越生駅へ引きかえすか、もよりの武州唐沢駅へ、農道を行くのもよい。毛呂山の家まで歩くことにした。とちゅう、越辺川ぞいのつつみや、刈り残された稲田の風景を楽しむ。

 2024.9ogosehigasi 016

 2024.9ogosehigasi 018


 高齢者のウォーキングのこつは、歩くペースを崩さないことである。信号などで、急に走ったりして、足首をくじいたりしては、一巻の終わりである。時速2,3キロほどでよい。適度に休憩を入れて、3,4キロは無事に歩けるであろう。なお、事前に柔軟体操は不可欠である。